「頼むぜ、嫁さん!」21




昨日、娘のアイリは俺の勉強部屋で寝た。

俺は娘を寝かせる時、自分が小学生だった時の話をした。

子供って、自分の親が子供だったときの話を聞くのが好きだよね。

俺「パパが小学生の時、鳩を獲ってきて、家に放した事があるんだけど、
 おばあちゃんに怒られてさぁ。」

娘「ぎゃはははは~~。なんて怒られたの?」

俺「早く外に出しなさい~~っ!!」

娘「ぎゃはははは~~~」

そんな話を1時間位した後、娘は寝た。

居間に戻り
「いやぁ~アイリは可愛いわ。(←親ばかまるだし)
大きくなってもこうやって話したことや、
一緒に釣りに行ったり、蟹獲ったりしたときの事覚えていてくれるかなぁ。
あっ!俺の料理も忘れないで欲しいなぁ。
やっぱ子供の時の親との思い出っていうのは大事だよな。
アイリは俺のどんなこと覚えていてくれると思う?」

と、嫁さんに聞くと

嫁「ひげ」

俺「あんなぁ。今俺は娘とのいい思い出について聞いてるんだけど・・・・。
俺=ひげかよっ!!」

嫁「ぎゃははは~」

俺「確かにジョリジョリしてて痛いかもしれないけどさぁ。
なんか他にないの?」

嫁「おなら」

俺「あんなぁ。確かにブ~ブ~してっけど、それじゃぁ俺との思い出って
屁とヒゲだけじゃん!!」

相変わらず、俺の期待した答えとまったく違う答えをしてくれる嫁さん。

頼むぜ、嫁さん!!



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